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DAKS ADVERTISEMENT 2018SS~DAKS広告ビジュアルの魅力を紐解く~

DAKS 2018 Spring Summer Collectionn
(アスキスバンとロンドンの街並みを背景に描いたYOCOさんのイラスト)

季節感あふれる軽やかなタッチが印象的なDAKS 2018年春夏シーズンの宣伝ビジュアル。
今年1月より羽田空港や伊丹空港の大きな電飾看板をはじめ、雑誌や新聞などのメディア、また当ホームページ上やSNSなどにも広く使用され、注目を集めました。

ここでは今季のビジュアル制作を振り返りながら、改めてイラストのご紹介をするとともに、DAKSの広告宣伝、中でも時代や流行を色濃く映し出してきたイラストレーションの歴史を紐解き、その魅力に迫ります。

  • ファッションイラストレーター MAX HOFF(マックス・ホフ)
  • ファッションイラストレーター MAX HOFF(マックス・ホフ)
(1930年代~1950年代までDAKSの宣伝イラストを手掛けたマックス・ホフのイラスト)

1936年、DAKS創業者の次男である二代目のアレクザンダー・シンプソンが開業した百貨店「シンプソン・ピカデリー」のオープン、そして世界で初めてのベルトレススラックス「DAKS TOP」の販売開始を機に、DAKSは大々的な広告宣伝キャンペーンを仕掛けました。当時では衝撃的といえるほどカラフルで緻密なタッチで描かれたイラストが、これまでにない画期的なスラックスのデビューと独創的なファッションストアのオープンを告げたのです。宣伝イラストを手掛けたのが、希代のファッションイラストレーター、MAX HOFF(マックス・ホフ)です。アレクザンダー・シンプソンがその作風に惚れ込み、ウィーンからロンドンに彼を連れて来て以来、ホフは四半世紀を超えてDAKSのファッション画を描き続けました。彼は、斬新で革新的なファッション性を誇りながらクオリティも高いDAKSの気品ある商品イメージを的確に表現。ユニークでインパクトのあるキャッチコピーとともにDAKSの広告宣伝は話題となりました。彼のイラストの原画は現在も、DAKS本店のアーカイブ・ルームで大切に保管されています。

  • VOGUEのファッションイラストレーター ERIC STEMP(エリック・ステンプ)
  • VOGUEのファッションイラストレーター ERIC STEMP(エリック・ステンプ)
(左上:「100年のファッションイラストレーション」の表紙、
その他の3枚:エリック・ステンプのイラスト)

1960年代後半からは、VOGUEのファッションイラストレーターとしても活躍していた英国出身のERIC STEMP(エリック・ステンプ)を起用し、宣伝を行ないました。色彩豊かでスタイリッシュなステンプのファッション画は、ロンドンの「ヴィクトリア&アルバートミュージアム」でも販売されている「100年のファッションイラストレーション」という本にもホフのイラストとともに多数掲載されており、DAKSの広告ビジュアルは英国ファッション史の一部として刻まれています。

そして、今年、DAKSは再び宣伝ビジュアルにイラストレーターを起用しました。国際的に活躍する数多くのイラストレーターの中から選ばれたのは、永宮陽子氏(YOCO)。マックス・ホフのビジュアルを彷彿とさせる繊細かつ大胆なタッチで、表現力豊かに一枚の絵を作り上げるYOCOさんに2018年春夏のイラスト制作を依頼しました。

DAKSの2018年春夏シーズンのテーマは、『英国の社交シーズンに魅せられて』。
17世紀から18世紀にかけて大きく発展した英国の社交行事(ソーシャルイベント)。その中でも、ロイヤル・アスコットやヘンリー・ロイヤル・レガッタなど歴史ある社交行事からインスピレーションを得たコレクションを発表しました。ここからご紹介するYOCOさんのイラストはこの企画テーマとなっている3つのストーリーを表現しています。

STORY1ロイヤル・アスコット

  • ロイヤル・アスコット(ROYAL ASCOT)
  • ロイヤル・アスコット(ROYAL ASCOT)
(ロイヤル・アスコットをテーマに描いたYOCOさんのイラスト)

英国のバークシャー州の小さな町、アスコット(ASCOT)は、300年の歴史がある同名の競馬場「アスコット」があることで有名です。ロイヤル・アスコット(ROYAL ASCOT)は、1711年より英国王室が主催する競馬イベントであり、現在もエリザベス女王自らウィンザー城から馬車に乗って臨席し、レースの表彰式ではトロフィーの贈呈も行なっています。女王の他、多くのロイヤルファミリーやセレブリティが出席する華やかな社交行事としても有名で、その様子はテレビなど多くのメディアでも紹介されています。ロイヤル・アスコットの観戦には厳しいドレスコードがあり、ロイヤル・エンクロージャーと言われる特別なエリアでの観戦には、男性は、モーニングとトップハット、女性はフォーマルドレスに帽子の着用が義務付けられています。まさに優雅で英国らしい社交行事「ロイヤル・アスコット」からインスピレーションを得て企画されたDAKSのフェミニンなワンピースやアイリッシュリネンを使ったDAKSらしいスーツを忠実にイラストで再現しました。

STORY2ヘンリー・ロイヤル・レガッタ

DAKS 2018 Spring Summer Collectionn

  • ヘンリー・ロイヤル・レガッタ(HENLEY ROYAL  REGATTA)
  • ヘンリー・ロイヤル・レガッタ(HENLEY ROYAL  REGATTA)
(ヘンリー・ロイヤル・レガッタをテーマに描いたYOCOさんのイラスト)

「ヘンリー・ロイヤル・レガッタ(HENLEY ROYAL REGATTA)」は世界で最もよく知られているレガッタの大会であり、イギリスの初夏の風物詩となっています。もともとは小さな田舎町であるヘンリーの町長と地元の住民が主催し、他の催しものと一緒に楽しむ夏の娯楽イベントでしたが、いつしか様変わりし、ボート競技がその主役になったと言われています。1839年に発足した同大会は、イギリスを中心とした世界各国のレガッタチームが多数参加し、一般男子、一般女子、学生、ジュニアなど全19部門に分けられ、4日間にわたる日程で対抗戦が繰り広げられる競技となりました。
このストーリーの3つのイラストでは、ヘンリー・レガッタの象徴であるネイビーブレザーのルックスやレガッタのシンボルともいえるストライプ柄を使ったジャケット・スカートなどシーズンを代表するコーディネートを紹介しています。また今季のキービジュアルとなった男女ペアのイラストでは、シャンパンを飲みながらテムズ川沿いで歴史的なボートレースをエレガントな装いでゆっくり観戦する様子を再現。爽やかな色使いと大胆で迷いのないストロークで英国文化の空気感が伝わる生き生きとしたイラストが誕生しました。

STORY3キュナード・クルーズ

  • キュナード・クルーズ
  • キュナード・クルーズ
(キュナード・クルーズをテーマに描いたYOCOさんのイラスト)

3つ目のストーリーは「キュナード・クルーズ」。世界で最も有名な豪華客船の運行会社であるキュナード・ラインは、古くから英国王室とのゆかりが深く、現在クイーンメアリー2、クイーンヴィクトリア、そしてクイーンエリザベスの3隻の女王船を就航させています。

ここでは盛夏に向けて、エレガントで神秘的な航海の世界、クルーズのシーンに着目し、上流階級の社交場の一つといえるクルーズの旅にふさわしい、ジャケットスタイル、ポロシャツやハーフパンツなど夏らしいカジュアルルックスを提案しています。実際の商品を忠実に描きながら、流れるようなタッチで今にも動き出しそうな人物、動物たちを描いたイラストは、ポップでチャーミングなムードを醸し出し、マックス・ホフのイラストを想い起こさせる印象を与えます。
2018年春夏シーズンには全7つのイラストが制作され、まもなくそのシーズンを終えようとしています。
創作にあたり、ブランドの長い歴史と伝統、上質さ、そしてクラッシックなムードといったDAKSの普遍性を大切にしながら、マックス・ホフの原画で表現されていたユーモアを感じ、その要素を取り入れたというYOCOさん。国内外で広く活躍し世界中の人々を魅了し続けているイラストレーターYOCOさんの研ぎ澄まされた感性により、DAKSの今季のテーマ「英国の社交シーズン」の世界観が見事に表現され、DAKS宣伝ビジュアルの歴史に新たに加わるものとなりました。

※ 今季の宣伝ビジュアルは7月末頃まで当ホームページ上でお楽しみ頂けます。

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