英国情報

Vol.46

世界の母の日

母の日とは日頃のの苦労をねぎらい、母への感謝を表すです。

日本では5月の第2日曜日を母の日として、プレゼントを贈るなどの祝い方が一般的ですが、日本以外の世界の国々ではいったいどのように母の日をお祝いしているのでしょうか。

その歴史を紐解きながら、過ごし方や祝い方を見ていきましょう。

 

【母の日の起源】

母の日を祝う習慣の起源には諸説ありますが、よく知られているのは「100年ほど前の アメリカ・ウェストヴァージニア州で、アンナ・ジャービスという女性が亡き母を追悼するため、 1908年5月10日にフィラデルフィアの教会で白いカーネーションを配ったのが始まり」という話です。アンナ・ジャービスの母アン・ジャービスは19世紀後半~20世紀初頭にかけてアメリカで活躍した社会活動家です。南北戦争の戦時下、アン・ジャービスは結成していた公衆衛生運動団体を率いて、敵味方関係なく戦争で負傷した兵士の手当てや看護を積極的に行いました。

また、戦後も彼女はまだ火種がくずぶっていた南北の敵同士を結び付けるための平和活動を行うなどアンの活動は多くの人々の感銘を誘い、アメリカの平和に多大なる貢献をしました。アンナは、その後も母に感謝する日を祝日にするための普及運動を続け、1910年ウエストバージニア州が「母の日」を祝日として認定、その4年後には、5月の第2日曜日が「母の日」にアメリカの記念日として制定されたのです。

日本では1913年ごろ、キリスト教会・日曜学校などでは「母の日」の行事が始まりました。そして、1915年、青山学院教授だったアレキサンダー女史によって紹介され、キリスト教関係団体が中心となって「母の日」を普及し始めましたが、現代のような広がりはまだありませんでした。1931年には、皇太后の誕生日である3月6日が「母の日」となり、その後1937年に森永製菓などが普及活動を展開して全国的に広がり始め、終戦後の1947年、アメリカに倣い公式に5月の第2日曜日が「母の日」と定着しました。

 

日本で祝われている母の日はアメリカが起源となっておりますが、イギリスの母の日は、それよりも前の1600年代に始まったものです。主人がその家の使用人を里帰りさせるための日として始まり、使用人も里に残した親へ親孝行ができるようにという想いを持って過ごした日でした。当時、里帰りの際には、「Mothering Cake」を持ち帰って贈る習慣がありました。

イギリスの母の日はイースター(復活祭)の3週間前の日曜日にお祝いされます。この日は「マザリングサンデー」と呼ばれ、イースター(復活祭)の46日前(四旬前:日曜日を除く40日前)の「灰の水曜日」からイースター(復活祭)の前日となる「聖土曜日」までの期間を指す「レント(Lent)」の中の日曜日です。日曜日はイエス・キリストの復活を記念する喜びの日とキリスト教徒の多いイギリスでは大事にされています。レントとは灰の水曜日からイースター(復活祭)までの日曜日を除く40日間に禁欲をするという、キリスト教の慣習のひとつでイエス・キリストが宣教生活に入る前に砂漠で40日間を過ごしたことにならっており、この期間に断食や節制が行われます。近年、欧米では宗教に関係なくレントを「何かをひとつやめる期間」として取り入れている人が多く、禁煙や禁酒から40日間SNSを見ないという現代的な内容まで、様々な「禁欲」が行われているそうです。

 

【贈る花】

(ラッパスイセン)

日本ではお母さんへの感謝の気持ちを込めて、赤いカーネーションを贈ることが一般的で、他には食べ物、洋服、雑貨などを贈る場合もあります。カーネーションは”母と子”や”母性愛”を象徴する花で、十字架にかけられたキリストを見送った聖母マリアの涙から生じた花だといわれています。白いカーネーションは十字架にかけられる前のキリストとマリアを、赤いカーネーションはキリストの体から散った血の色や復活したキリストを象徴しています。

カーネーションの花言葉は「母の愛情」。5月の誕生花でもあります。

そんなカーネーションをアン・ジャービスが好んだことから、その追悼式に捧げられ、「母の日」のシンボルとなりました。

その後アンナの提案で、母の存命する者は赤いカーネーションを、母を亡くした者は白いカーネーションを自分の胸につけるようになり、やがて母へ花を贈るようになりました。しかし、母がいるかいないかで色分けをすることで、子ども心を傷つける心配や、義母に育てられている子どもの迷いなどに配慮して、1960年からは赤一色に統一されました。日本では当時母に送られていたカーネーションは造花でしたが現在は生花が中心で、色も赤ばかりではなく、ピンクやオレンジなどカラフルな色合いも楽しまれています。

イギリスでは、一般的にカーネーションではなく、ラッパスイセンを贈る習慣があります。

ラッパスイセンは、内側の花冠が突き出ていて、楽器のラッパに似た姿をしていることから、日本名としてその名が付けられました。イギリスに多く分布している花の一つです。花言葉は「尊敬」、母親を尊ぶ気持ちと共に贈られます。他にも、イギリスではメッセージカードを贈る習慣が根強くあることから花に加えて、メッセージカードに記した言葉で気持ちも添えるという人も多くいます。

 

【世界各国の母の日の過ごし方】

イギリス

(シムネルケーキ)

日本での母の日の過ごし方は、各家庭によって異なります。プレゼントを贈るだけという家庭もあれば、普段忙しいお母さんにゆっくりしてもらいたいという想いから家事を代わってあげるという人もいることでしょう。また、一緒に食事や旅行にでかけ、記念に残る思い出を作るという人もいるかもしれません。

イギリスでは子供たちが教会に集まり、そこで花を受け取ってお母さんに花を贈るという風習があります。また、ブランデーの香り高いドライフルーツをたっぷりと入れて焼き上げるシムネルケーキを食べる習慣もあります。シムネルケーキとは、円形型のホールケーキに、ユダを除いたキリストの12使徒を表した11個のマジパンを乗せた、見た目もかわいいケーキです。「Mothering Cake」と呼ばれるものは多くがこのシムネルケーキを指します。

 

イタリア

(左 アザリアの花 右 ミモザの花)

イタリアの母の日は、日本と同じ5月の第2日曜日に行われ、一般的にはアザリアの花、もしくはバラの花束を贈ります。ヨーロッパでは母の日の日程はさまざまであり、イギリスはイースター3週前の日曜日、スペインやポルトガルは5月第1日曜日、フランスは5月末の日曜日にお祝いします。イタリアには、この日とは別で3月に「Festa della Donna」と呼ばれる日もあり、より日本人にとって母の日に近いイベントも行われているようです。「Festa della Donna」とは、日本語で国際女性デーのことで男性が女性に日頃の感謝の気持ちをこめて花を贈る日とされています。この日に贈られる花は、愛と幸福を呼ぶといわれている黄色いミモザの花です。夫婦やカップルのパートナーだけでなく、家族や同僚などいつもお世話になっている身近な女性に贈られます。

 

タイ

(ジャスミンの花)

タイの母の日は8月12日。この日はシリキット前国王妃の誕生日で、タイの国では6月末から街中に女王様の写真が飾られます。タイの母の日ではジャスミンの花を贈ることが一般的とされています。ジャスミンは純白で良い香りが長く持続するのが特徴です。母から子どもへの純粋な愛情のようであると言われているため、タイの母の日のシンボルとされています。

タイでは、曜日別に色が決まっており、前国王妃が1932年8月12日の金曜日生まれなので、王妃様の旗は水色で、母の日も水色の洋服を来てお祝いします。ちなみにタイでは日曜日は赤、月曜日は黄、火曜日はピンク、水曜日は緑、木曜日はオレンジ、金曜日は青(水色)、土曜日は紫など曜日を象徴する色があるとされています。

またタイの人々は、母親だけではなく年長の女性に対しても敬う心を表わします。会社の上司や同僚、親戚の年長者、果ては近所のおばさんにまで、青いリボンをあしらったジャスミンの花やブローチなどを贈ります。

 

韓国

(右 コッタンバル)

韓国では、毎年5月8日が「父母の日(オボイナル、親の日)」となります。

日本とは異なり、「お母さんとお父さん」を合わせて意味する「オボイ」の日(ナル)に、両親または目上の人への感謝の気持ちを表します。

子供たちは紙で手作りのカーネーションの花を作り、感謝の気持ちを込めた手紙と共にプレゼントます。

また韓国では働くようになると、コッドンダバル(花 お金 束)というカーネーションの花束と共に現金を贈ることもあります。

 

台湾

(カーネーション)

台湾では、「母の日は家族みんなで少しいいものを食べに行く」というのが母の日の一般的な過ごし方です。そのため人気のレストランは早々と予約でいっぱいになるそうです。またカーネーションやケーキを準備し、プレゼントを贈ります。

プレゼントは化粧品など実用性の高いものが多いですが、人によっては現金や商品券を贈る人もいるようです。

母親を大切にする台湾では、母の日は一年の中でも大きなイベントの一つだと考えられています。一年の中で最も贈り物をする時期として、母の日が挙げられているほどです。

 

一人の社会活動家の偉大な功績、その娘から母への愛から始まり、世界中へと広がった母の日。アンナは決して「アン・ジャービスの日」とは言わなかったそうです。あくまで「母の日」と称し、一人一人が自身の母へ感謝と敬意を示す日と定義づけ、普及運動を続けてきました。そんなアンナの想いは現代にまで引き継がれ、国によって過ごし方や習慣は異なっていても、そこにある想いはただ一つ、「母への感謝」ということに変わりはないでしょう。

 

DAKSオンラインショップでは母の日ギフト好適品を多数ご用意しております。

この機会に是非、母への感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。

 

WOMENS WEAR

1.コットンボイルサマーフラワーワンピース

サックドレスに上身頃をケープの様に重ねたフェイクデザインのワンピース。コットンボイルにノスタルジックなブーケ柄をプリントしました。

ナチュラルでエレガントな雰囲気が感じられるアイテムです。

 

2.レーシーパターンニットカーディガン

2020年春夏のテーマとなっているマルタ島のマルタレースからイメージしたレース編みが、涼しげで爽やかなイメージのクルーネックカーディガンです。
前身頃と袖のゲージ違いのレーシー柄もアクセントになっています。
同素材のインナーとはアンサンブルとしてお召しいただけます。

 

 

Womens Wallet

1.ハウスチェックラインギャルソン長財布(イエロー)

人気のかぶせ型長財布。豊富な収納力もこの財布の魅力となっており、カードもお金も無駄なくスッキリ収納できるよう、

カードポケットは12枚、お札入れは2箇所ご用意いたしました。フリーポケットもついており、ギャルソンタイプの小銭入れも使い勝手抜群です。

 

2.ハウスチェックラインボックス二つ折り財布(ピンク)

BOXタイプの小銭入れが付いた折り財布。

小銭入れがBOXタイプのため小銭も取り出しやすく、

コンパクトなサイズ感で小さなバッグの時も大活躍してくれます。

 

3.ハウスチェックラインLファスナー二つ折り財布(ブラック)

表面にハウスチェックをライン状に配し、内装革とカラーコンビネーションした手触りが柔らかく軽量な小物ライン。

コンパクト派にもおすすめの使いやすい二つ折りのLファスナータイプです。

 

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